
人々を魅了する宝石よりも、本物の宝とは......。
考えてまた学ぶ
傍(かたわ)らにその思案や実践を行う。その後の六年間は、
その思索や実践を中心に行い、傍らに学習を続ける。
どんな人もそのように十二年間取り組めば、効験は必ず現れます。
最澄が日本の天台宗を開くとき、仏法の修行内容や規則を明らかにするために著した「山家学生式」(さんげがくしゅうしき)にある教えです。この著書は、日本の天台宗が奈良、南部仏教から独立した宗派であることを宣言した書物の一つで、「仏教の教えに基づいて自分から善行に努力する人」 「自分の役割を誠実に務められる人」 など人間の育成を目的として書かれたもので、その内容は次の一節から始まります。
「国の宝とは何か」。宝とは、道を修めようとする心です。道を修めようとする心を持つ人を名づけて「国の宝」 といいます。昔の人はこのようにいっています。「人々を魅了する宝石、それは、ほんとうの国の宝ではありません。社会の片隅にいながら、社会を照らす生き方をする。その人こそが国の宝である」
現在の日本の教育制度は、奇しくも6,3,3の12年が基本とされています。ただしこれは最澄の教えとは関係なく、第二次世界大戦後に定められたもので、大学進学だけを目標とする
‘知識の詰め込み’ の温床(おんしょう)に成り下がった制度です。
人生に役立つ学問とは、ただ知識を学ぶだけでなく、知識を自らの言行で実践し、そこで足りない知識を習い、自分の知恵にしていくこと。その繰り返しで、人は自分の修めるべき道を歩む¨自信¨ が持てるようになるのです。 (名僧100文字の教え参照)
追記、道を修めようとする心を持ち、国の宝を目指しましょう (^^)/ 現代は学歴社会で人を判断しがちですが、お釈迦様の教えでは、何といって言ってるでしょうか
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